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反対に見える事柄は、相容れないものではなく、補い合うものである。  
  ― ニールス・ボーア ―

●ニールス・ボーア
理論物理学者。量子論の育ての親。
ニールス・ボーアはアインシュタインの友達にしてライバル。

アインシュタインとボーアが
「シュレーディンガーの猫」を題材とした大論争を巻き起こす。
この論争はいまでも決着がついていないらしい。

  <アインシュタインは神の立場を代表し、ボーアは人間の立場を代表した>
というふうに、この論争について分析されることが多い。
そして、人間の立場に肩入れする人たちは、
ボーアがリーダーとして構築していった量子論
「この世界を人間の手に取り戻した」と称えている。



<不確定性原理>
「ある物質の性質を調べるためには、その物質になんらかの影響を与える必要があり、
必然的にその結果がその物質を試験前とは別のものに変えてしまう」



<不確定性原理の意味すること>
 この原理によると世界は「確率」によって操られており、
けっして神が定めた唯一の運命やニュートンの万有引力の法則によって
決められているわけではないということになります。
幸い、その「確率」のばらつきはかなり狭い範囲に収まっているため、
世の中の現象は、万有引力の法則で十分に説明することが
可能になっているだけなのです。
(おかげで、我々が幽霊を目にすることはめったにないのでしょう)

 さらにこの原理は
「観測者が観測対象に影響を与えないで観測を行うことは不可能である」ことをも示し、
科学の世界における常識
「原因が結果を生む」という因果律をも崩すことにもなるのです。
なぜなら、原因を知って結果を導き出したとしても、その結果があっているか、
確かめようとする行為が、すでに結果を 変えてしまうことになっているからです。
まさにパラドックス(逆説)です。
(ボーアはこの原理を「相補性」と名付ける)

 当時、アインシュタインはこうした「確率によって操られる世界像」を
けっして認めようとしませんでした。
だからこそ、彼は「神はダイスをもて遊ばない」と宣言し、
量子力学によって説明される確率論的宇宙像を司るより大きな枠組みの理論が
存在するはずであると死ぬまで言い続けたのです。


 群雄割拠の時代に、彼らのボス的存在として君臨していたのがボーアだったわけです。
科学者であり、作家でもあったジョージ・ガモフは、
あるロシア人科学者が作った詩を後に伝えています。
そのタイトルはずばり「ニールス・ボーア万歳」といい、
中にはこんなことが書かれていました。
「…ニールス・ボーア万歳!
  あなたはわれわれを導く
  あなたの神秘的な力強い断言に感服し
  あなたの知力にとうていおよばないながら
  それでもあなたに忠実でいます
  あなたに不平は申しません。

彼はまさに物理界のカリスマ・ヒーローでした。
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