実感のわかない話

久しぶりに前の会社の後輩くんにあって、リストラに至る経緯を聞いてきた。


まあ話をまとめると、前の会社は１年のうちに２つも
大金を注ぎ込んだ新事業計画がどんずべりして
倒産したらしい。


んで、民事再生法が適用されて、また再出発したけどお金がないわけで。
多くの社員はリストラってことになったみたい。


しかも、前の会社は組織図として

強　社長
↑　　｜
↑　営業
↑　　｜
弱　制作

という力関係？によってなりたっているので
切られるのは制作から…ってわけでバッサリ。


私と同時期に辞めて、会社に呼び戻された尊敬する先輩は
もちろん残る事になったみたいだけど、
もの凄く体調を崩しているらしく、話を聞いたら心配でたまらなかった。
大丈夫かなぁ…；；；倒れてしまうんではないだろうか…（；Ａ；）


そうそう、裁判所や弁護士からきた書類を見せてくれたりしたよ！
なかなか貰えないよこんな書類！！！
自分の知らないうちに家に裁判所＠民事課から書類が届いてて、
それを見た家族が「お前なにやったんだー！！！！！」ってなったらしい（笑）
「いやいや！俺はなんもやってないからッッ！」
って問答が聞いててオモローだった…ｗｗｗ


ついでに社長に手渡された書類も見せてくれた。
後輩くん的には、そろそろ新しい仕事がしたいなーなんて考えてた頃だったから
驚きはあったけど、ショックはそんなに無かったらしい。
「いや〜窓際的なおじさんがリストラされるような話はよくあるけど
まさか自分が社長に右肩叩かれるような日が来るとは思わなかったｗ」だそうで。


前の会社の社長は昔から良く大きな事を言う人だったけど、
実際に大きな事をやろうとして失敗して、
それなのにまた大きな事をやろうとして失敗して倒産に至った…。
なんだかなぁ。


最早新事業の為に会社のロゴとか一新されてるやら、
新事業とやらもデザインとはあんまり関係ない事だったらしく、
全然私の知ってる会社じゃなくなってた。
なんだかなぁ…驚きだなぁ。


母親にメールしてみたら、「あなた丁度良い時に辞めたわね〜」って言われた。
本当だよ…。でもこんな会社に入ってしまったけど（笑）


後輩くんに山中さんについて話したらヒェ〜！ってなってた。
やっぱりアレはレアすぎるんだな（笑）




そんなことは置いといて（笑）
どうにも未だに実感がわかない。
前の会社が妙な経緯で倒産に至ったのもそうなんだけど。


７月頃に経理のケンちゃんが亡くなったらしい。
私より二つ上ってだけなのに…男子なのに…
まるでオバチャンみたいなノリだったあのケンちゃんが…。


私が会社辞めるときに、多分もうすぐ結婚するからハガキ送るね〜☆
なんて言ってたけど、
引越の時に郵便物転送届けみたいなのも出さなかったから
来たのか来てないのか分かんない。
もしかしたら、お通夜とかお葬式の通知も前の住所宛にいってたかも？？
…年賀状とか出さなかったからなぁ；；
ケンちゃんは出さなくていっか〜デヘ☆とか言ってた去年末の自分の馬鹿…orz


結局ケンちゃんは新しい奥さん貰って、
子供もできて（ってか、できたから結婚するっていってたけど／笑）
第二子も奥さんのお腹の中にいたらしい。


前日までフツーに出勤してたから、みんな信じられなかったみたい。
翌日の朝、奥さんの隣で寝てたケンちゃんは、
眠ったままの形で既に冷たくなっていたらしい。
死因は心不全ってことになったけど、心不全なんて病気はないし。
原因不明だけど、解剖の結果？糖尿の気があったってことが分かったらしい。


健康診断も全然受けてなかったし、キャバクラ大好きなケンちゃんは
結婚しても結局毎晩のように飲みまくってたらしいし。
それが原因なのかもしれないって話だった。


なにやら変な事を社長がやり始めたお陰で、
会社の経費やりくりが大変で、もうムリ！ってなって会社辞めたくて、
社長に辞表だしたけど突っ返されたって話もあったみたいだから
もしかしたらストレスが原因だったんじゃ…ともチラっと思った。


仕事が忙しくてお通夜しかいかなかった後輩くんの話によると、
全然実感わかなくて、お顔を拝見…ってことになっても、
なんで寝てるんだー！起きろ〜！って感じだったみたい。
そして余談だがケンちゃんのお母さんはケンちゃんにソックリだったらしい…
うう、想像つきすぎる…。


で、その後会社の帳簿の６月分に漏れがある事がわかったんだけど、
帳簿をつけてたケンちゃんは最早帰らぬ人なわけで。
事件は謎に包まれたまま迷宮入り。
いろんな事件がありすぎてると思うんだけど…。


まあそんな話を聞いてもまだ、ケンちゃんがいないなんて全然信じられない次第です。
ケンちゃんは死にそうにないキャラだったから余計。
なんだかなぁ。
やっぱり嘘なんじゃないの？って気がしちゃうなぁ。


それでも、やっぱり。


ご冥福をお祈りいたします。